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最初に出逢った日のように~一片丹心・300年の恋~
第4章 何度でも、あなたに恋をする
ファヨンは夢を見ていた。不思議なことに、ファヨン自身にはそれが夢だと判っているのに、リアルな感覚がある。あたかも夢が紛れもない現実であるかのように、五感が自分の周囲のものすべてに対して働いていた。
夢の中で、ファヨンは苦悶に喘いでいた。
そういえば、と、ファヨンはゆっくりと思い出す。
私は薬湯を飲んだのだった。いつも側に居て、姉のようにまめやかに仕えてくれる洪尚宮ことヒャンダンから湯飲みを受け取り、たった今、薬湯を飲んだばかりだ。
夢の中で、ファヨンは苦悶に喘いでいた。
そういえば、と、ファヨンはゆっくりと思い出す。
私は薬湯を飲んだのだった。いつも側に居て、姉のようにまめやかに仕えてくれる洪尚宮ことヒャンダンから湯飲みを受け取り、たった今、薬湯を飲んだばかりだ。