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最初に出逢った日のように~一片丹心・300年の恋~
第4章 何度でも、あなたに恋をする
その時、ファヨンはハッとした。室内はナイトテーブルのスタンドの落とした灯りだけだ。その薄い闇に満たされた中で、枕許に置いた携帯が紅く点滅している。メールの着信があったらしい。
ファヨンはメタリックレッドの二つ折り携帯を開いた。画面に〝新着メール〟の表示が出ている。クリックすると、メールが二通着ている。一通目はダイレクトメールだったので、すぐに削除した。二通目はジュンスからだった。