この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
最初に出逢った日のように~一片丹心・300年の恋~
第1章 運命は巡る
教えてくれ、俺は何のために気の遠くなるようなこの時間、幾つもの時代、転生を繰り返したんだ? 俺はずっと君を待っていたのに、君は一度として姿を現さず、空しく三百年が経った。俺たちが共に生きた祖国から遠く離れたこの異国に君は現れた。
なのに、三百年ぶりに再会した君は俺を欠片ほども憶えていない。君の最後に残した言葉はすべて偽りだったというのかい?
俺だけが何度生まれ変わっても、君に恋をする―そういう結末だったのか? 俺たちの恋は片想いで終わると?
なのに、三百年ぶりに再会した君は俺を欠片ほども憶えていない。君の最後に残した言葉はすべて偽りだったというのかい?
俺だけが何度生まれ変わっても、君に恋をする―そういう結末だったのか? 俺たちの恋は片想いで終わると?