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最初に出逢った日のように~一片丹心・300年の恋~
第1章 運命は巡る
最初の人生で君が居なくなった後のことを嫌が上にも思い出さずにはいられない。君がいなくなって、俺は五十年余りもの時間を無為に費やしたんだよ。
辛くて、やり切れなくて、いっそのこと君のいる天に自分も行けたならと大の男がみっともなくも毎夜、月を見ては泣いた。けれど、自分が果たすべき役割を果たすまでは死ねないと、恐らくは君も俺が王としての務めを果たすことを望むだろうと生命が尽きるまでは生きなければならないと自分に言い聞かせた。
辛くて、やり切れなくて、いっそのこと君のいる天に自分も行けたならと大の男がみっともなくも毎夜、月を見ては泣いた。けれど、自分が果たすべき役割を果たすまでは死ねないと、恐らくは君も俺が王としての務めを果たすことを望むだろうと生命が尽きるまでは生きなければならないと自分に言い聞かせた。