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最初に出逢った日のように~一片丹心・300年の恋~
第2章 過去世の記憶
二人の前に置かれたのは、エスプレッソだが、そんじょそこらのものとは違う。可愛らしいマグカップに満々と注がれたエスプレッソの表面にはそれぞれ、クマとウサギの可愛らしい絵がミルクで描き出されていた。
「これも全部あのイケメンさんたちがやるの?」
思わず訊ねると、美絵は我が事のように誇らしげに言った。
「そうよ、ここは簡単な料理も出してくれるけど、それも全部、彼らが作るのよ。たいしたもんでしょ」