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吼える月
第1章 狂宴
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我らは星見。
倭陵(わりょう)の過去と未来を視る力を持つ特殊な一族の末裔なりて、女神ジョウガの命のもと、汝ら倭陵の民に警告を与える者なり。
赤き満月、其は倭陵四神獣の封印破れし前兆なり。
魔に輝けし光を持つ者によりて、倭陵暗黒の時代に入る。
彼の者、我が封せし禁断の小箱を開けんと汝ら供犠にし、四祠官が守りし鍵で邪なる願いを叶えようとしたり。
金銀、其は魔に穢れし虚飾の彩(いろ)。
忌みし光を纏う者達に、咎の烙印を。
赤き月が満つ前に、彼の者達の一掃を。
魔に輝けし者、倭陵を滅ぼす悪とならん。
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