この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘く、深く、繋がって
第2章 遭遇
じっと見つめられて心拍数が上がってく。
「だ、大丈夫です」
返す声が擦れた。
「そう?じゃあドアの前まで送ってあげるね」
「え、いや、だい」
「うん、そこは大丈夫じゃないよね?」
……確かに大丈夫、とは言い切れない。
熱を持って疼いてる。
だからといって見ず知らずの人に家の前までって……
そっちの方が問題あり
黙り込んだ私の考えを読んだかのように
「俺、斎藤拓真。さっきの通り沿いのレストラン『グラン・ブルー』で料理人してる」
彼が突然自己紹介をした。
『グラン・ブルー』?
そのお店はよく知ってる。オープンキッチンで調理してるところを見せてくれる洋食屋さん。会社の近く。
結構美味しい。ランチとか会社の飲み会で何度も利用してて、ウェイターさんとは少し顔馴染み。
キッチンにこんな格好良い人居たんだ……
「キミは?」
ニコリと笑顔で聞かれても
「……」
答えるのは躊躇する。
黙っていると
「あぁ、良いや」
斎藤さんは質問を自分で取り消した。真っ直ぐ私を見つめ
「俺の事、信用出来たら今度店に来て。その時は、教えてね?」
そう言ってまたニコリと微笑んだ。
「だ、大丈夫です」
返す声が擦れた。
「そう?じゃあドアの前まで送ってあげるね」
「え、いや、だい」
「うん、そこは大丈夫じゃないよね?」
……確かに大丈夫、とは言い切れない。
熱を持って疼いてる。
だからといって見ず知らずの人に家の前までって……
そっちの方が問題あり
黙り込んだ私の考えを読んだかのように
「俺、斎藤拓真。さっきの通り沿いのレストラン『グラン・ブルー』で料理人してる」
彼が突然自己紹介をした。
『グラン・ブルー』?
そのお店はよく知ってる。オープンキッチンで調理してるところを見せてくれる洋食屋さん。会社の近く。
結構美味しい。ランチとか会社の飲み会で何度も利用してて、ウェイターさんとは少し顔馴染み。
キッチンにこんな格好良い人居たんだ……
「キミは?」
ニコリと笑顔で聞かれても
「……」
答えるのは躊躇する。
黙っていると
「あぁ、良いや」
斎藤さんは質問を自分で取り消した。真っ直ぐ私を見つめ
「俺の事、信用出来たら今度店に来て。その時は、教えてね?」
そう言ってまたニコリと微笑んだ。