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甘く、深く、繋がって
第10章 戻れない日常
「今日は来てるって聞いたから、その……景気付け。いつも書類助けてもらってるし」
何故か後半早口になって、先週のと今日の午前中の案件書を差し出された。
「あ、はい」
書類を受け取って
「ありがとうございます」
頭を下げる。
「おぅ、じゃあ今日は早く帰れよ」
畠山さんはポンポンと私の頭を軽く叩いて行ってしまった。
その背中を見送って、書類をパラパラと確認する。技術さんが実際の作業だとか使った物品だとかを書き込んで、作業内容報告書を作成するのは私。いつもは業務終了後に置いておかれるか、本社に来る用事のある時に渡されるのだけど……
透けて見える袋の中身はおにぎりとおでんのカップ、私がよく買う抹茶ラテ。

もしかして……この為にわざわざ寄ってくれたの?

パソコンで畠山さんの予定表を見てみると、記憶通り今日は一日現場の日で。
申し訳なくて、頭が下がった。

せっかくだし、温かいまま頂こうかな……

フロアの東端にある休憩スペース。そこで食べさせてもらうことにした。
おでんは大根とはんぺんとだし巻き玉子。去年畠山さんと一緒の時に、よく食べた。

覚えててくれたんだ……
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