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甘く、深く、繋がって
第3章 再会
あの日、斎藤さんは一緒にタクシーを降りて、そこから家まで私を抱っこして連れて行ってくれた。玄関の前で下ろしてくれた後「お大事に」ってそのまま帰って行ったの。
何?そのスマートさ。
斎藤さんからみたら、私は通りすがりにぶつかりそうになって自分で足を挫いた他人、だよ?
親切というか優しいというか……
斎藤さんの事を考えてると、色素の薄い茶色の瞳を思い出す。
ちょっと目尻が下がってて、笑うと甘くなってドキドキした。
形の良い眉もすっと通った鼻筋も、口角の上がった薄い唇も。顔のどこを見ても左右のバランスのとれた、シンメトリー。
長身痩躯。なのに軽々と私を抱き上げて、歩いてもエレベーターの中でも全然ブレなかった。
格好良過ぎでしょ?
なんかもう、それしか浮かばない。
あんなに格好良くて、スマートな男の人、初めて会った。
……斎藤さんの事を考えるとドキドキする。
あの優しい微笑みを、私に向けてもらいたい。
あの柔らかな甘いテノールで、私を呼んでもらいたい。
会いたい……
そう焦がれてる。
初めて会った人なのに、ね。
何?そのスマートさ。
斎藤さんからみたら、私は通りすがりにぶつかりそうになって自分で足を挫いた他人、だよ?
親切というか優しいというか……
斎藤さんの事を考えてると、色素の薄い茶色の瞳を思い出す。
ちょっと目尻が下がってて、笑うと甘くなってドキドキした。
形の良い眉もすっと通った鼻筋も、口角の上がった薄い唇も。顔のどこを見ても左右のバランスのとれた、シンメトリー。
長身痩躯。なのに軽々と私を抱き上げて、歩いてもエレベーターの中でも全然ブレなかった。
格好良過ぎでしょ?
なんかもう、それしか浮かばない。
あんなに格好良くて、スマートな男の人、初めて会った。
……斎藤さんの事を考えるとドキドキする。
あの優しい微笑みを、私に向けてもらいたい。
あの柔らかな甘いテノールで、私を呼んでもらいたい。
会いたい……
そう焦がれてる。
初めて会った人なのに、ね。