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甘く、深く、繋がって
第10章 戻れない日常
初めて押し倒した時以上に抵抗されて

何か、あった?

浮かんだ疑問。
でも『真純が嫌ならしない』伝えた瞬間、今にも泣きそうに顔を歪められ、言えなくなった。

好きな女に無理矢理って……
黒田と名乗る男のメールを見た辺り、思い当たる。歯止めが効かなかった。
……最悪だ。

重くならないように、でも俺の思いが伝わるように。真純の表情を見ながら言葉を紡ぐ。

真純とは、ヤリたいから一緒にいる訳じゃない。
愛してるから、傍にいたい。触りたい。キスしたい。
……交ざり、たい。

どうすれば、伝わる?

身体を寄せ、退かれなかった事に甘えてキスをした。
零れたのは甘い吐息。
思わず安堵のため息を吐きそうになって、飲み込んだ。慎重に反応を見ながら少しずつ交わりを深めていく。
『あ……んっ、んっ』
感じてくれてる様な声にホッとする。
不意に真純から腕を首に回され、心底驚いた。ゆっくり引き寄せられて、深まるキス。

温かくて、柔らかくて……甘く痺れてく。

腹の底が熱くなる。

ただひたすらに、愛おしい。

夢中になってキスをした。
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