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甘く、深く、繋がって
第11章 夢の国、リベンジ
「お疲れ様でした」
「うん」
応える斎藤さんに抱き寄せられて、今度は唇が重なった。
チュッチュッと音をたてながらついばまれて、身体がキュンとなる。
「ホント、疲れた」
「毎日遅かったですものね」
「真純は?キツくない?」
大きな右手に頬を包まれた。
額を突き合わせ間近に見るシンメトリーにドキドキする。
「い、忙しいですっけど、大丈夫です」

だって今、すごく調子良いんです……

ふふっと斎藤さんが笑う。
「そう?なら……良い?」
「……?」

何が、ですか?

瞬きをして見つめ返すと、斎藤さんがすぅっと目を細めた。一気に艶っぽくなった微笑みにドキッとして
「真純とシたい」
言われた言葉に顔が熱くなる。
「えっ……あっ、の」
「真純が欲しい」
「……っ」
「良い?」
真っ直ぐ見つめられて、言葉が出ない。心臓がすごい勢いで走ってる。

…………

……私……イヤって、思ってない

ふと気付いた自分の変化。

あんなに、抵抗あったのに、それがない。どころか……

……何、で?

驚きよりも戸惑いの方が大きくて
「真純?」
名前を呼ばれても返す事が出来なかった。
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