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甘く、深く、繋がって
第12章 軋む心
最後まで一緒にいてくれた田中さんと別れ、はるちゃんの家へ帰ることになった。
またしても病休をもらわされた私。はるちゃんは明日休みで明後日から夜勤だから、一泊だけのお泊まり。
途中スーパーに寄って、二人で食材を買って帰る。いつもお互い一人だから、こんな時ばかりとお鍋をする事にした。お腹にも優しいし……
ちょっとだけ良い鶏肉を買って、美味しいポン酢で水炊きに決定。
チャキチャチと手際の良いはるちゃんの隣で、私はただ見てるだけ。だって台所狭いもの……というか、それさえもはるちゃんに邪魔だと一蹴されてしまった。
大人しく炬燵に座ってテレビを点ける。
見るともなしにチャンネルを回していたら、夕方のニュースでクリスマスの遊園地を特集していた。
白いお城と色鮮やかな花火の共演。
斎藤さんとの記憶が蘇る...
カーテンは全開、部屋の灯りも全て落として、窓越しに聞いた花火の音。
『真純、ちゃんと見てる?』
くぐもった声で斎藤さんが聞いてくる。でも、私にそんな余裕はない。
『やっ、ぁっ、見えま、せ……んんっ』
大きく拡げ、左右のひじ掛けに掛けさせられた脚が震えた。
またしても病休をもらわされた私。はるちゃんは明日休みで明後日から夜勤だから、一泊だけのお泊まり。
途中スーパーに寄って、二人で食材を買って帰る。いつもお互い一人だから、こんな時ばかりとお鍋をする事にした。お腹にも優しいし……
ちょっとだけ良い鶏肉を買って、美味しいポン酢で水炊きに決定。
チャキチャチと手際の良いはるちゃんの隣で、私はただ見てるだけ。だって台所狭いもの……というか、それさえもはるちゃんに邪魔だと一蹴されてしまった。
大人しく炬燵に座ってテレビを点ける。
見るともなしにチャンネルを回していたら、夕方のニュースでクリスマスの遊園地を特集していた。
白いお城と色鮮やかな花火の共演。
斎藤さんとの記憶が蘇る...
カーテンは全開、部屋の灯りも全て落として、窓越しに聞いた花火の音。
『真純、ちゃんと見てる?』
くぐもった声で斎藤さんが聞いてくる。でも、私にそんな余裕はない。
『やっ、ぁっ、見えま、せ……んんっ』
大きく拡げ、左右のひじ掛けに掛けさせられた脚が震えた。