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甘く、深く、繋がって
第12章 軋む心
お医者さんの説明では、最初の失神は一過性に血圧が落ちたものでそのせいで吐いたという事だった。その後のは強いストレスから逃れるために意識を手放したのだろうと……

もう血圧は正常で、打撲した頭も検査して異常ないため何時でも帰って良いと言われた。

先生の説明を一緒に聞いてくれた田中さんが、会社に連絡しに行ってくれた。
一人残されて天井を見上げる。

あの人、誰なんだろう……
言ってた事、本当なのかな……

斎藤さんと、付き合ってるの?
あんな甘い匂い、斎藤さんからした事ないよ。車も部屋も、もっと柑橘系のスッキリした匂いだったと思う。
……違う、よね?
でも『最近あっさりしてる』ってそう言ったのは会ってるって事?
あっさり……何、してるの?

たくさんくれる『愛してる』も『真純だけ』も、斎藤さんには常套句?
いつもそうやって女の人を口説いてるの?誘ってるの?

そういえば、出会ってすぐにキスされたよね……

斎藤たっくんは……斎藤さん?

考えていたらまた息が苦しくなってきて、慌ててゆっくりと呼吸を整えた。

シクシク痛む心が泣いている。
でも涙は出てこない。

あの人は誰?
斎藤さんは……どうして私を抱くの?
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