この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘く、深く、繋がって
第3章 再会
「後で感想聞きに来るから」
そう言って下がって行った斎藤さん。オープンキッチンの中に戻り、スタッフと会話した後、フッと私を見た。絡む視線。
ドクンと心臓が高く鳴る。
でもそれは極短い時間。斎藤さんはすぐに手元に視線を落とした。少し離れているからそこは見えない。
私はドキドキする心臓を抱えたまま、楽しそうに作業する斎藤さんに見惚れていた。
出来上がったパスタを持ってきてくれたのは席まで案内してくれたウェイターさん。斎藤さんはキッチンの中。
当然なんだけど、ちょっとがっかり……
目の前で湯気を上げるオレンジ色のパスタ。たっぷりウニのソースが絡んでて、見るからに美味しそう。
「いただきマス」
小さく1人で呟いて、フォークを手に取った。パスタを一口分巻き取って口に運ぶ。ウニの香りが口いっぱいに広がって、その甘さとトロリとしたコクに知れず口元が綻ぶ。
美味しい!
自信作、だもんね。
ゆっくり味わいながら全部美味しく頂いた。
すぐに仕事に戻るのがもったいなくて、窓の外へ視線を映した。駅まで伸びる街路樹は桜。橙や朱色、黄色と秋色に染まった葉の色がとても綺麗。
そう言って下がって行った斎藤さん。オープンキッチンの中に戻り、スタッフと会話した後、フッと私を見た。絡む視線。
ドクンと心臓が高く鳴る。
でもそれは極短い時間。斎藤さんはすぐに手元に視線を落とした。少し離れているからそこは見えない。
私はドキドキする心臓を抱えたまま、楽しそうに作業する斎藤さんに見惚れていた。
出来上がったパスタを持ってきてくれたのは席まで案内してくれたウェイターさん。斎藤さんはキッチンの中。
当然なんだけど、ちょっとがっかり……
目の前で湯気を上げるオレンジ色のパスタ。たっぷりウニのソースが絡んでて、見るからに美味しそう。
「いただきマス」
小さく1人で呟いて、フォークを手に取った。パスタを一口分巻き取って口に運ぶ。ウニの香りが口いっぱいに広がって、その甘さとトロリとしたコクに知れず口元が綻ぶ。
美味しい!
自信作、だもんね。
ゆっくり味わいながら全部美味しく頂いた。
すぐに仕事に戻るのがもったいなくて、窓の外へ視線を映した。駅まで伸びる街路樹は桜。橙や朱色、黄色と秋色に染まった葉の色がとても綺麗。