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甘く、深く、繋がって
第14章 疑心暗鬼
知りたいけど知るのは怖い。
否定されても素直に信じられない気がして、何よりそんな自分が怖い。

『それで、そのまま泊めてもらいたいんだけど……』

泊まるの?
今日はあの人、来ないの?

自分で思って気分が落ちる。

斎藤さんはそんな事、しないもの……

「……何か、ありました?」
訪ねる声が僅かに震えた。
『ちょっと相談したい事があって……』

……それは別れ話ですか?

ネガティブな事しか浮かばない。胸がギューッと苦しくなってきた。

どう、しよう……
身体だけは、嫌
でも、斎藤さんと逢えなくなるのは、もっと嫌……って……私、オカシイ

「怖い、事ですか?」
『えっ?怖い?ううん、全然怖くないよ』
驚いた様に聞き返し、すぐに優しい口調でくすくすと笑う。
『真純に悪い話じゃない。約束する。だから、行っても良い?』

悪い話じゃない……怖くない……
別れ話じゃないんですね?
あの人が絡んでくる話じゃないんですよね?

自問して、ゆっくりと頷いた。
『真純?』
疑問形で呼び掛けられ、声に出して返事していないことに気付く。
「あっはい、大丈夫です。待ってます」
電話の向こうで斎藤さんがふふっと笑った。
『うん。じゃあまた夜に』
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