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甘く、深く、繋がって
第14章 疑心暗鬼
斎藤さんが机から立ち上がる。開いた目と目の高さ。置いていかれるような感覚に、ついその瞳を見上げてしまった。
斎藤さんが少し眉を下げて笑う。ふわりと包み込むように抱き寄せられた。
「そんな顔しないで?」
……寂しく思ったのを気付かれちゃった
しまったと思って、でも抱き締めてくれた事が嬉しくて、ギュッと斎藤さんに縋り付く。応えるようにポンポンと軽く背中を叩いてくれた。
「何、食べる?」
「……ウニ、です」
ふふっと笑う斎藤さん。
「分かった、今日も気合い入れて作ってあげる」
「お願いします」
身体を起こした斎藤さんに両手で顔を包まれた。親指がスイスイと頬を撫でる。
「また夜に」
優しい笑顔にじんわり胸が暖かくなる。
「はい」
チュッと額にキスが降ってきた。
先にバックヤードを出たのは斎藤さん。私は火照りが落ち着くのを待って、田中さんの所へ戻った。
ふわふわと足元が浮いているような感覚はなかなか消えてくれなくて、田中さんにとっても心配されてしまった。
さすがに外を歩いて戻ったから仕事に影響はしなかったけど……
斎藤さんが少し眉を下げて笑う。ふわりと包み込むように抱き寄せられた。
「そんな顔しないで?」
……寂しく思ったのを気付かれちゃった
しまったと思って、でも抱き締めてくれた事が嬉しくて、ギュッと斎藤さんに縋り付く。応えるようにポンポンと軽く背中を叩いてくれた。
「何、食べる?」
「……ウニ、です」
ふふっと笑う斎藤さん。
「分かった、今日も気合い入れて作ってあげる」
「お願いします」
身体を起こした斎藤さんに両手で顔を包まれた。親指がスイスイと頬を撫でる。
「また夜に」
優しい笑顔にじんわり胸が暖かくなる。
「はい」
チュッと額にキスが降ってきた。
先にバックヤードを出たのは斎藤さん。私は火照りが落ち着くのを待って、田中さんの所へ戻った。
ふわふわと足元が浮いているような感覚はなかなか消えてくれなくて、田中さんにとっても心配されてしまった。
さすがに外を歩いて戻ったから仕事に影響はしなかったけど……