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甘く、深く、繋がって
第15章 守りたい
黒田さんが課長二人にどう話したのかは分からない。
私は前回『グラン・ブルー』での事も含め、全てを話す事にした。
黒田さんの方が勤続年数は長い。男同士だし、真剣に聞いてもらえないかもしれない。あとから何か言われてしまうかもしれない。そう思って迷わなかった訳じゃない。
でも、もう黒田さんとは関わりたくない。
仕事を辞めることになっても構わない……
実際、片山課長は私の話を信じられないようだった。
そのまま会議室に待機するように言われ、待つ事三十分余り。私の机は営業の島に入れてもらえる事になり、黒田さんの今日の内勤は現場へと切り替えられていた。
とりあえず今日はもう会わずに済んでホッとする。
下のフロアに戻って席を移動し、仕事を始めようとした時にはもう時刻は正午を過ぎていた。
休憩スペースには行きたくない。心配して来てくれた田中さんとランチに出た。その道すがら
「課長からは事情を聞かれただけだけど……黒田さんに嫌な事されてたんだよね?気付けなくてごめんね」
小さな声で謝られて心苦しい。
回りから医務室に行っている間の事を聞いたようだった。
私は前回『グラン・ブルー』での事も含め、全てを話す事にした。
黒田さんの方が勤続年数は長い。男同士だし、真剣に聞いてもらえないかもしれない。あとから何か言われてしまうかもしれない。そう思って迷わなかった訳じゃない。
でも、もう黒田さんとは関わりたくない。
仕事を辞めることになっても構わない……
実際、片山課長は私の話を信じられないようだった。
そのまま会議室に待機するように言われ、待つ事三十分余り。私の机は営業の島に入れてもらえる事になり、黒田さんの今日の内勤は現場へと切り替えられていた。
とりあえず今日はもう会わずに済んでホッとする。
下のフロアに戻って席を移動し、仕事を始めようとした時にはもう時刻は正午を過ぎていた。
休憩スペースには行きたくない。心配して来てくれた田中さんとランチに出た。その道すがら
「課長からは事情を聞かれただけだけど……黒田さんに嫌な事されてたんだよね?気付けなくてごめんね」
小さな声で謝られて心苦しい。
回りから医務室に行っている間の事を聞いたようだった。