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甘く、深く、繋がって
第15章 守りたい
「そんな……こちらこそご迷惑おかけしました」
「ううん。酷い事になる前で良かった。怖かったよね。頑張った」
田中さんに横からギュッと抱き締められた。じわりと景色が滲む。
怖かった……
怖かったけど、始めから私が毅然として断わるべきだった。そしたらこんな事にはならずに済んだのに……
後悔しても始まらない。
もう、繰り返さない。
そう堅く思いながら田中さんと二人、近くのうどん屋の暖簾をくぐった。
その日の夕方、黒田さんに年明けから名古屋支店での勤務を命じる辞令が下りた...
「ううん。酷い事になる前で良かった。怖かったよね。頑張った」
田中さんに横からギュッと抱き締められた。じわりと景色が滲む。
怖かった……
怖かったけど、始めから私が毅然として断わるべきだった。そしたらこんな事にはならずに済んだのに……
後悔しても始まらない。
もう、繰り返さない。
そう堅く思いながら田中さんと二人、近くのうどん屋の暖簾をくぐった。
その日の夕方、黒田さんに年明けから名古屋支店での勤務を命じる辞令が下りた...