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甘く、深く、繋がって
第17章 仕置き
「良い?」
質問されても、唇はすぐに塞がれて私に答える術(すべ)はない。
言葉の代わりに首に絡めた腕に力を込めた。
直後に身体を抱え上げられて
「あっ……」
角度を変えて続いた口づけは顎を伝って、首元へ滑り降りる。
「んっ、やっ……あっ」
柔らかに吸い付いてくる温かい唇と肌を這う舌に濡らされる。堪え切れずに声が上ずった。
「イーね、真純。もっと啼いて」
その言葉にも身体はひくんと淫らに揺れる。

や……ぁあっ

耳朶を甘く噛られて、鳥肌が立った。震える私に斎藤さんがふふっと笑う。その吐息にさえ、感じてしまう。
気付けばそこは寝室で、ベッドの横にストンと下された。
「やっ、まっ……て」
あっという間に服をたくし上げられ、露わになる肌。互いの服を頭から脱ぐ時だけ離れた唇は、息を継ぐ間もなく重なって、私の力を奪ってく。
足元にスカートが落ちた。ベッドに腰を下ろさせられて、間髪おかずに倒される。
「真純」
熱を帯びた甘いテノール。名前を呼ばれただけなのに、体温が上がる。
「さ、さいと……さ……」
応えようとして長い人差し指に制された。
「ね、真純。俺の事も下の名前で呼んで?」
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