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甘く、深く、繋がって
第18章 真純と千佳と
真純をエスコートして入って来たヤツに驚いた。
長身でイイ男然としたソイツは西園寺千佳。
アイツが真純の友達?
……洒落になんない。
去年雑誌の撮影に来た彼女は、その数ヶ月前にねだられて抱いた女のモデル仲間だった。一度だけの約束がその後も付き纏われて邪険に切り捨てた。それを糾弾するために、わざわざ正規のルートで撮影許可を取って乗り込んできた。
最もそうと知ったのは撮影が全部終わり、後日改めて呼び出された時だが……
清々しいほど真正面から啖呵を切られた。
話す気はなかったが、説明しろとしつこい位に言い募られた。仕方なく説明した俺に、彼女はすぐに仲間の吐いた嘘と自分の間違いに気が付いた。素直に引き下がって謝罪する、その清さには好感を抱いたが……
アイツは、マズイ。
俺が一欠片の情も持たずに女を抱いてたのを知っている。セックス出来ればそれで良いと思っていた事も。
食前酒にワインを持って行った俺を振り返る彼女の目に宿る明らかな敵意。俺を見上げていた真純がそれに気付かなかったのは不幸中の幸い。
嫌な予感しか、しない。
長身でイイ男然としたソイツは西園寺千佳。
アイツが真純の友達?
……洒落になんない。
去年雑誌の撮影に来た彼女は、その数ヶ月前にねだられて抱いた女のモデル仲間だった。一度だけの約束がその後も付き纏われて邪険に切り捨てた。それを糾弾するために、わざわざ正規のルートで撮影許可を取って乗り込んできた。
最もそうと知ったのは撮影が全部終わり、後日改めて呼び出された時だが……
清々しいほど真正面から啖呵を切られた。
話す気はなかったが、説明しろとしつこい位に言い募られた。仕方なく説明した俺に、彼女はすぐに仲間の吐いた嘘と自分の間違いに気が付いた。素直に引き下がって謝罪する、その清さには好感を抱いたが……
アイツは、マズイ。
俺が一欠片の情も持たずに女を抱いてたのを知っている。セックス出来ればそれで良いと思っていた事も。
食前酒にワインを持って行った俺を振り返る彼女の目に宿る明らかな敵意。俺を見上げていた真純がそれに気付かなかったのは不幸中の幸い。
嫌な予感しか、しない。