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甘く、深く、繋がって
第18章 真純と千佳と
案の定、閉店後バックヤードで待たせてる間に外へ呼び出された。
俺とさほど身長が変わらない女なんて、そうそういない。でもコイツは近い高さから睨み上げてくる。
「何であなたが真純と付き合ってんの?」
「好きだからに決まってんだろ」
即答した俺に顔をしかめる。
「好き?何言ってんの?女をセックスの道具としてしか見てない男が、私の真純を汚さないでくれるかな」
私の、ね……
「真純は違う。本気で惚れてる」
「ホンキ?」
言い捨てる様は俺を全く信じていない。
「あなたが女に、しかもたった一人の娘(こ)に本気で惚れるとか、悪い冗談」
「冗談じゃない。本気だ。真純を愛してる」
「へーぇ……」
変わらず正面から俺を睨み付けたまま、端正な顔を少し歪めた。
「じゃあ教えてあげる」
そう言って一度口を閉ざす。
「……何を言われようが無駄だよ。譲らない」
「そう?」
「あぁ」
頷いた俺を顎を引いて見上げる、意味深な目。
「……三年前に女子大生が監禁されてた事件、覚えてる?」
「あぁ」
当時マスコミが派手に騒ぎ立てていた。歳が近かったからよく覚えてる。
それが、どうした?
「あれ、真純」
「……は?」
俺とさほど身長が変わらない女なんて、そうそういない。でもコイツは近い高さから睨み上げてくる。
「何であなたが真純と付き合ってんの?」
「好きだからに決まってんだろ」
即答した俺に顔をしかめる。
「好き?何言ってんの?女をセックスの道具としてしか見てない男が、私の真純を汚さないでくれるかな」
私の、ね……
「真純は違う。本気で惚れてる」
「ホンキ?」
言い捨てる様は俺を全く信じていない。
「あなたが女に、しかもたった一人の娘(こ)に本気で惚れるとか、悪い冗談」
「冗談じゃない。本気だ。真純を愛してる」
「へーぇ……」
変わらず正面から俺を睨み付けたまま、端正な顔を少し歪めた。
「じゃあ教えてあげる」
そう言って一度口を閉ざす。
「……何を言われようが無駄だよ。譲らない」
「そう?」
「あぁ」
頷いた俺を顎を引いて見上げる、意味深な目。
「……三年前に女子大生が監禁されてた事件、覚えてる?」
「あぁ」
当時マスコミが派手に騒ぎ立てていた。歳が近かったからよく覚えてる。
それが、どうした?
「あれ、真純」
「……は?」