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甘く、深く、繋がって
第18章 真純と千佳と
三ヶ月もの間どれ程の恐怖の中で過ごしてきたのか、どれだけの苦痛に耐えてきたのか……男の俺には到底想像出来ない。
辛かっただろうとか可哀想だとかそんな言葉を軽々しく使う事にも抵抗がある。
真純の心情を思うと苦しくなる。痛い。焼け付く。ヒリヒリする。この感覚をどう表せば良い?

応えられない俺に、彼女の目が鋭くなっていく。
「ねぇ、どう、思ったの?」
「どうって……」
催促されても言葉は見付からない。困惑するしかない。
「じゃあ質問を変えるけど……」
鋭い眼差しのままヒタと俺を睨み付ける。
「どうしたい?」
「……何を?」
「真純を」
「……真純、を?」
聞き返した俺に彼女がゆっくりと頷いた。
「真純の過去を知って、真純をどうしたい?」

どうしたい、か……

初めに感じた反応の良い身体と拒否的な言葉のギャップ。流された涙。それはきっとコレのせい。
そうと気付いた今、自分が真純に強いた行為に嫌な汗が滲(にじ)む。悔いても悔やみ切れない。知らなかったとはいえ、酷い事をした。

「どうしたいというか……真純のそばに居たい」
彼女の眉が僅かに寄った。
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