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甘く、深く、繋がって
第18章 真純と千佳と
「ねぇ、何で?」
「……何」
「何で真純の事は愛せるの?」
まだ不信の残る視線。それは最もな質問で。でも
「……考えた事ない」
「考えた事ない?あんなに女性不信の塊だったのに?」
訝しげに眉を寄せられた。
「……ない」
「一度考えてみた方が良いと思うよ?」
「……」
何故真純を愛せるのか、か……
頭を過る真純の泣き顔。
まだ幼く全開で泣く彼女を、俺自身まだガキに過ぎなかったのに何とかしたいと思った。そして見せてくれたこっちも全開の笑顔。もっと泣かせたいとも思ったはずなのに、ただ嬉しくて、その笑顔を守りたいと思った。
真純に再会して思い出した、その気持ち……
「じゃあ、真純の何処が好きな訳?」
回想に沈んでいたのは僅かな時間。続く尋問。
何処がとか、何が、じゃない。真純の存在
「全て」
「……っ!」
即答した俺をまじまじと見つめ、小さく息を吐く。
「……分かった。私帰る。あ、真純も連れて帰るから」
ヒラヒラと手を振って背を向けられた。
だから、何でそうなる。
「俺の質問、応えてもらってないけど?」
ドアに手を掛けた所へ後ろから声を掛けた。
「……何」
「何で真純の事は愛せるの?」
まだ不信の残る視線。それは最もな質問で。でも
「……考えた事ない」
「考えた事ない?あんなに女性不信の塊だったのに?」
訝しげに眉を寄せられた。
「……ない」
「一度考えてみた方が良いと思うよ?」
「……」
何故真純を愛せるのか、か……
頭を過る真純の泣き顔。
まだ幼く全開で泣く彼女を、俺自身まだガキに過ぎなかったのに何とかしたいと思った。そして見せてくれたこっちも全開の笑顔。もっと泣かせたいとも思ったはずなのに、ただ嬉しくて、その笑顔を守りたいと思った。
真純に再会して思い出した、その気持ち……
「じゃあ、真純の何処が好きな訳?」
回想に沈んでいたのは僅かな時間。続く尋問。
何処がとか、何が、じゃない。真純の存在
「全て」
「……っ!」
即答した俺をまじまじと見つめ、小さく息を吐く。
「……分かった。私帰る。あ、真純も連れて帰るから」
ヒラヒラと手を振って背を向けられた。
だから、何でそうなる。
「俺の質問、応えてもらってないけど?」
ドアに手を掛けた所へ後ろから声を掛けた。