この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘く、深く、繋がって
第18章 真純と千佳と
「……あぁ、何で会えなくなるかって事?」
少し空を見上げて振り返り
「大丈夫。もう邪魔しないから」
そう言って笑う。大丈夫と言われても、釈然としない。
「応えになってない。お前自分の中で一人完結させてんじゃねーよ。邪魔しないって言うなら説明しろ」
じっと俺を見つめた後、ゆっくり瞬きをしながら息を吐く。
「……そうだね。ちゃんと話すよ」
ドアノブから手を放し、正面で向き合うよう姿勢を正した。
「試したんだ、あなたを」
「試す?」
「そう。真純は……育ちに色々あって自己肯定感が低いんだよね。すぐ不安になって一人で抱え込む」
その言葉に思い当たる。
「だからあなたが真純に本気どうか、試した」
「……真純の過去を話す事でか?」
顔をしかめた俺に瞬きをしてゆっくり頷く。
「あなたの反応を見たかった。もし、ほんの僅かでも真純を蔑(さげす)む様な空気があれば別れさせようと思って」
じっと見詰められても、理解出来ない。
「何で俺が真純を蔑む?」
「だね。拓真はそんな事思い付きもしない」
さらっと人の名前を呼び捨てにして目元を緩ませた。
「真純をちゃんと見て、大事にしてくれている」
少し空を見上げて振り返り
「大丈夫。もう邪魔しないから」
そう言って笑う。大丈夫と言われても、釈然としない。
「応えになってない。お前自分の中で一人完結させてんじゃねーよ。邪魔しないって言うなら説明しろ」
じっと俺を見つめた後、ゆっくり瞬きをしながら息を吐く。
「……そうだね。ちゃんと話すよ」
ドアノブから手を放し、正面で向き合うよう姿勢を正した。
「試したんだ、あなたを」
「試す?」
「そう。真純は……育ちに色々あって自己肯定感が低いんだよね。すぐ不安になって一人で抱え込む」
その言葉に思い当たる。
「だからあなたが真純に本気どうか、試した」
「……真純の過去を話す事でか?」
顔をしかめた俺に瞬きをしてゆっくり頷く。
「あなたの反応を見たかった。もし、ほんの僅かでも真純を蔑(さげす)む様な空気があれば別れさせようと思って」
じっと見詰められても、理解出来ない。
「何で俺が真純を蔑む?」
「だね。拓真はそんな事思い付きもしない」
さらっと人の名前を呼び捨てにして目元を緩ませた。
「真純をちゃんと見て、大事にしてくれている」