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甘く、深く、繋がって
第4章 水族館
「えっ、やっ……ち、違います」
指摘されて、ようやく自分のした事に気が付いた。顔が更に熱くなる。大急ぎで否定して、恥ずかしさのあまり俯いた。
「うん、分かってる。でも、無防備過ぎ」
スッと伸びて来た右手に左の頬を包まれる。
「気を付けて?」
「……はい」
小さくなった応え。斎藤さんはふっと笑って親指で私の左目の下をクイッと撫でた。頬から引いた手を立ち上がって差し出してくれる。
「立てる?」
「立て、ます」
素直に右手を重ね、引き起こしてもらった。顔を上げづらくて、下を向いたままスカートの裾を払っていたら、スイッと斎藤さんが身体を寄せて来た。
「俺、真純ちゃんの誘いならいつでもオッケーだから」
「?」
一瞬何の事か分からなくて、斎藤さんを見返して
「何なら今から行っても良いよ。ホテル」
笑顔で言われたとんでもない言葉に顔が熱くなった。
「いっ行きません」
勢いよく否定してクスクスと笑われる。
「残念」
蒼く明るい大型の水槽を背にして
「あ、冗談じゃないから」
笑顔のままで言葉が続く。
「俺、真純ちゃんとそういう関係になりたい」
え?
「彼女になって?」
……ぇぇぇええ?
指摘されて、ようやく自分のした事に気が付いた。顔が更に熱くなる。大急ぎで否定して、恥ずかしさのあまり俯いた。
「うん、分かってる。でも、無防備過ぎ」
スッと伸びて来た右手に左の頬を包まれる。
「気を付けて?」
「……はい」
小さくなった応え。斎藤さんはふっと笑って親指で私の左目の下をクイッと撫でた。頬から引いた手を立ち上がって差し出してくれる。
「立てる?」
「立て、ます」
素直に右手を重ね、引き起こしてもらった。顔を上げづらくて、下を向いたままスカートの裾を払っていたら、スイッと斎藤さんが身体を寄せて来た。
「俺、真純ちゃんの誘いならいつでもオッケーだから」
「?」
一瞬何の事か分からなくて、斎藤さんを見返して
「何なら今から行っても良いよ。ホテル」
笑顔で言われたとんでもない言葉に顔が熱くなった。
「いっ行きません」
勢いよく否定してクスクスと笑われる。
「残念」
蒼く明るい大型の水槽を背にして
「あ、冗談じゃないから」
笑顔のままで言葉が続く。
「俺、真純ちゃんとそういう関係になりたい」
え?
「彼女になって?」
……ぇぇぇええ?