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甘く、深く、繋がって
第19章 決心
千佳の話は結構な破壊力で、気遣わしげな桐生さんに大丈夫だと伝えるのが精いっぱいだった。
一人マンションへ戻り、キッチンへまっすぐ向かう。
味が分からなくなるのが嫌で止めたはずの煙草が無性に吸いたい。
冷蔵庫からジェネヴァを取出し、そのまま呷った。
喉が焼けるのも構わずに立て続けに飲み下し、半分ほど残っていた瓶を空けても酔いそうにない。怒りが理性を手放すことを許さない。
――真純……
愛しい。愛おしい。
俺が守る。守りたい……守らせて?
空になった瓶を下げ、次を求めてもジェネヴァ以上に度数の高いアルコールの置きはない。
コートを着たままだった自分に笑い、財布片手にコンビニへ向かった。
ドライジンと氷、さすがに自分で作る気にはなれなくて適当につまめそうな物を籠に落としてレジに並ぶ。
来店を伝える電子音。何気なく入り口へ目をやり、そこに立つ女に俺の中で何かが切れた。
ちょうど良い。
排除、してやるよ。
「拓真!」
嬉しそうに顔をほころばせ、みゆきが小走りで寄って来た。
一人マンションへ戻り、キッチンへまっすぐ向かう。
味が分からなくなるのが嫌で止めたはずの煙草が無性に吸いたい。
冷蔵庫からジェネヴァを取出し、そのまま呷った。
喉が焼けるのも構わずに立て続けに飲み下し、半分ほど残っていた瓶を空けても酔いそうにない。怒りが理性を手放すことを許さない。
――真純……
愛しい。愛おしい。
俺が守る。守りたい……守らせて?
空になった瓶を下げ、次を求めてもジェネヴァ以上に度数の高いアルコールの置きはない。
コートを着たままだった自分に笑い、財布片手にコンビニへ向かった。
ドライジンと氷、さすがに自分で作る気にはなれなくて適当につまめそうな物を籠に落としてレジに並ぶ。
来店を伝える電子音。何気なく入り口へ目をやり、そこに立つ女に俺の中で何かが切れた。
ちょうど良い。
排除、してやるよ。
「拓真!」
嬉しそうに顔をほころばせ、みゆきが小走りで寄って来た。