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甘く、深く、繋がって
第20章 そばに、いる
急いで片付けを終わらせてバックヤードに入った時、真純は机に突っ伏すようにして眠っていた。その目に滲む涙。明らかに泣いていた様子に胸がざわつく。
何度か名前を呼んではみたが、真純に起きる様子はなくて。そのまま抱き上げ、桐生さんの車で家まで送ってもらった。
靴を脱がせて寝室へ直行する。
そっとベッドへ下ろし、シワにならない様、スーツとスカートを脱がせた。下着姿の真純を隠すように布団で包む。形の良い額に口付けて、ベッドの端に腰掛けた。
今度は何に泣いていたんだ?
田中さんは本当に心配そうに真純を頼んで帰って行ったが、彼女が真純の涙に関与してるとは考えにくい。二人で楽しそうに飲んでたし。
そっと涙の跡を指で辿る。
姫ちゃんでしかなかった時の真純の印象は柔らかな笑顔の女の子。いつ来てもナイト達に守られて、彼らの真ん中で笑ってた。涙の影なんて、想像もしなかった。
それがどうだ。まだ二ヶ月も経たないのに、何度となく真純を泣かせてる。
理由を尋ねても、芯の部分は聞けてない。
言葉を選び、飲み込む真純がもどかしい。もっと抑え込まずに訴えて欲しい。
そのまま右手で真純の頬を包んだ。
何度か名前を呼んではみたが、真純に起きる様子はなくて。そのまま抱き上げ、桐生さんの車で家まで送ってもらった。
靴を脱がせて寝室へ直行する。
そっとベッドへ下ろし、シワにならない様、スーツとスカートを脱がせた。下着姿の真純を隠すように布団で包む。形の良い額に口付けて、ベッドの端に腰掛けた。
今度は何に泣いていたんだ?
田中さんは本当に心配そうに真純を頼んで帰って行ったが、彼女が真純の涙に関与してるとは考えにくい。二人で楽しそうに飲んでたし。
そっと涙の跡を指で辿る。
姫ちゃんでしかなかった時の真純の印象は柔らかな笑顔の女の子。いつ来てもナイト達に守られて、彼らの真ん中で笑ってた。涙の影なんて、想像もしなかった。
それがどうだ。まだ二ヶ月も経たないのに、何度となく真純を泣かせてる。
理由を尋ねても、芯の部分は聞けてない。
言葉を選び、飲み込む真純がもどかしい。もっと抑え込まずに訴えて欲しい。
そのまま右手で真純の頬を包んだ。