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甘く、深く、繋がって
第21章 伝わる心
優しく啄いばむ口付けに、熱くなっていく身体。

私も、斎藤さんが欲しい……

角度を変えて滑り込んで来た舌先に歯列をノックされてキスが深まる。何時もより急いた感じがそれだけ強く求められているようで、お臍の下がキュウとなる。

気持ち、イィ

混じり合い、飲みきれない唾液が口の端から滑り落ちた。
「んっ……ふぁっ、あ」
頭の芯が滲んでいく。
私は斎藤さんの首にすがり付いて応えるので精一杯。

斎藤さんの手が頬を撫で、首筋を伝って降りていく。柔く掴まれた胸の膨らみ。ピクリと身体が反応する。
やんわりと揉まれて、焦れったい。そう思っていたら。キュッと頂きを捻ねられて
「あんっ!」
甘えた声が出た。
恥ずかしさに顔が熱くなる。
ふふっと笑った斎藤さん。
「かーわいい」
右だけ口角を上げた意地悪な微笑み。間近に見てドキッとする。

斎藤さんがチュッと音を立てて下唇を吸い上げた。次いで、顎から喉へ噛みつくようなキスを落としてく。
「んっ……はっ、ぁ……」
反らさせられた喉。吐く息は熱く乱れて...
まるで食べられているかのよう。

身体が蕩ける感覚に、酔ってしまいそう。
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