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甘く、深く、繋がって
第21章 伝わる心
斎藤さんの濡れた舌が右の首筋を這い上がる。その先で耳朶をクチュリと食べられて
「んんっ!」
肩がすくんだ。

そこ、だめ……

「やっ……め、ぇ……あっん」
耳を型どる舌の動きと淫らな水音。かかる吐息にビクビクと反応してしまう。
「ますみ」
少し掠れた熱っぽい声で私を呼んで、斎藤さんが枕元に顔を埋めた。
はぁっと大きく息を吐いて肩を落とす。
「ごめん、さっきの夢に引き摺られそう」
そう言ってギュッと私の肩を抱き寄せる。

さっきの、夢?
……
あっ、結構ハードな夢って……

ドクンと心臓が高鳴った。

ハ、ハード……?

「真純の嫌な事はしたくないから気を付けるけど、その時は言って?」

私の嫌な事って……
どんな事、するの?

僅かに興味が湧いて、でも酷い事はされたくない。
小さく頷くと斎藤さんが頭を私の方へ向け、首の横にチュッとキスをした。
もう一度ギュッと抱いた後、
「ん、そうならないように、するから」
腕を解いて上体を起こす。
私の身体に跨ったままじっと見下ろしてくる緋の瞳。斎藤さんが着ていた長袖を脱ぎ捨てた。
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