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甘く、深く、繋がって
第5章 燻るモノ
「良いんですか?」
「っ!」
更に険しくなった畠山さんの眼力をものともせず、黒田さんがふっと笑う。
「じゃあ遠慮なく」
そう言ってクルッと身体を回転させ、私の方を見た。ヒョイと右手を取られる。じっと見つめてくる鋭い眼差し。
な、に?
手を引こうにもギュッと強く握られて、ドキドキし始めた心臓が苦しい。左手で胸の真ん中を押さえた。
「河合さん、オレはあなたが好きです。今答えにくいと思うから、後で時間作ってもらえるかな?」
「……」
びっくりして言葉が出ない。
だって、黒田さんが私を、好き?
すごく顔が熱い。みんなの視線に耐えられなくてまた頭を伏せた。
ど、どうしよう……困る。
斎藤さんの事話す?あ、いや名前は出さないで。
でも、こんなみんなの前で黒田さんに言うの?
私だったら耐えられない。
……どうしたら良い?
私が困って何も返せずにいると
「はい!」
山下さんが急に声を上げた。
「じゃ、河合の返事はまた後日。それで良いな、黒田?」
「もちろん、そのつもりです」
「よし、じゃあ飯にしよう」
ちょっと強引な切り上げ。でもその言葉にホッとした。
「っ!」
更に険しくなった畠山さんの眼力をものともせず、黒田さんがふっと笑う。
「じゃあ遠慮なく」
そう言ってクルッと身体を回転させ、私の方を見た。ヒョイと右手を取られる。じっと見つめてくる鋭い眼差し。
な、に?
手を引こうにもギュッと強く握られて、ドキドキし始めた心臓が苦しい。左手で胸の真ん中を押さえた。
「河合さん、オレはあなたが好きです。今答えにくいと思うから、後で時間作ってもらえるかな?」
「……」
びっくりして言葉が出ない。
だって、黒田さんが私を、好き?
すごく顔が熱い。みんなの視線に耐えられなくてまた頭を伏せた。
ど、どうしよう……困る。
斎藤さんの事話す?あ、いや名前は出さないで。
でも、こんなみんなの前で黒田さんに言うの?
私だったら耐えられない。
……どうしたら良い?
私が困って何も返せずにいると
「はい!」
山下さんが急に声を上げた。
「じゃ、河合の返事はまた後日。それで良いな、黒田?」
「もちろん、そのつもりです」
「よし、じゃあ飯にしよう」
ちょっと強引な切り上げ。でもその言葉にホッとした。