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甘く、深く、繋がって
第23章 長い一日
必死に思い出そうとしている真純にシンシアが早々に厨房から離れていた事を説明すると、真純は少し眉をひそめた後柔らかな笑みを浮かべて赤ちゃんに視線を移した。
「無事生まれて良かったですね」
「……ありがとう」
返すシンシアの声は僅かに震えていて。
それがどう作用したのか、その後会話に加わってきた佐伯さんに決して『仲良く』働いては居なかった事を暴露されても、シンシアは詳しく言及してこなかった。それどころか今の俺が真純しか見ていない事を認めるかのように『良かった、ね』とまで言ってきた。
佐伯さんにも同じ事を言われ、真純が不思議そうに首を傾げる。
ごめん、今さらだけど、もうその話は聞かせたくない。
余計な事を言われないよう、赤ちゃんをダシに二人を追い払った。
シンシアと親しくなって欲しくないと思っても、来年度から復職するらしく、そうも言ってはいられない。もっと佐伯さんにしっかりしてもらわないと……
だいたい何で、あんなにシンシアに気に入られたんだ?
抱き寄せた真純に聞いても顔を赤らめて黙るばかりで、余計気になって妬けてくる。
人目も構わずキスをして、反省したにも拘わらず大人げなくも真純に『俺の』だと言ったりして……
「無事生まれて良かったですね」
「……ありがとう」
返すシンシアの声は僅かに震えていて。
それがどう作用したのか、その後会話に加わってきた佐伯さんに決して『仲良く』働いては居なかった事を暴露されても、シンシアは詳しく言及してこなかった。それどころか今の俺が真純しか見ていない事を認めるかのように『良かった、ね』とまで言ってきた。
佐伯さんにも同じ事を言われ、真純が不思議そうに首を傾げる。
ごめん、今さらだけど、もうその話は聞かせたくない。
余計な事を言われないよう、赤ちゃんをダシに二人を追い払った。
シンシアと親しくなって欲しくないと思っても、来年度から復職するらしく、そうも言ってはいられない。もっと佐伯さんにしっかりしてもらわないと……
だいたい何で、あんなにシンシアに気に入られたんだ?
抱き寄せた真純に聞いても顔を赤らめて黙るばかりで、余計気になって妬けてくる。
人目も構わずキスをして、反省したにも拘わらず大人げなくも真純に『俺の』だと言ったりして……