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甘く、深く、繋がって
第23章 長い一日
やっと、二人になれた。
「ますみ」
愛しい彼女の名を呼んで、頬を包んでいた右手の指先で滑らかな輪郭をなぞる。親指で唇に触れると、真純が口元を引き締めた。
「ね、こっち向いて?」
言いながらそっと唇をなぞる。小さく身体を震わせて、頬だけじゃなく、耳も首も朱に染まり行く。
「ますみ」
もう一度名を呼ぶと、真純が頭を左右に降った。勢いで離れた右手。頬を包み直して指先で耳朶に触れた。
「んっ……」
ビクッと肩が竦む。
そっと耳介をなぞり、親指と人差し指とで耳朶を挟む。捻るように柔く弄ると真純が頭を小さく震わせた。
立ち上がってきた甘い香り。自然に口角が上がる。
……可愛い
「こっち、向いて」
顔を見たいと思って言ってはみたものの
「……む、無理、です」
予想通りの応えに諦める。目的はソレじゃない。
「じゃあ、良いよ。このままで」
「……はっい」
そのままガード下ろしてて?
「……ね、ますみ」
「は、い」
小さくく応えて頷いて。
「さっき、何に不安になったの?」
「ふっえ?」
弾かれた様に見上げてきた真純。視線が重なり、見る間に眉が下がっていく。
「俺、何したか教えて?」
「ますみ」
愛しい彼女の名を呼んで、頬を包んでいた右手の指先で滑らかな輪郭をなぞる。親指で唇に触れると、真純が口元を引き締めた。
「ね、こっち向いて?」
言いながらそっと唇をなぞる。小さく身体を震わせて、頬だけじゃなく、耳も首も朱に染まり行く。
「ますみ」
もう一度名を呼ぶと、真純が頭を左右に降った。勢いで離れた右手。頬を包み直して指先で耳朶に触れた。
「んっ……」
ビクッと肩が竦む。
そっと耳介をなぞり、親指と人差し指とで耳朶を挟む。捻るように柔く弄ると真純が頭を小さく震わせた。
立ち上がってきた甘い香り。自然に口角が上がる。
……可愛い
「こっち、向いて」
顔を見たいと思って言ってはみたものの
「……む、無理、です」
予想通りの応えに諦める。目的はソレじゃない。
「じゃあ、良いよ。このままで」
「……はっい」
そのままガード下ろしてて?
「……ね、ますみ」
「は、い」
小さくく応えて頷いて。
「さっき、何に不安になったの?」
「ふっえ?」
弾かれた様に見上げてきた真純。視線が重なり、見る間に眉が下がっていく。
「俺、何したか教えて?」