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甘く、深く、繋がって
第23章 長い一日
真純が少し驚いたように桐生さんを見上げてる。
「……何が大丈夫なんだ?」
ソウスケさんの短いため息。桐生さんはいつもの穏やかな笑みを口元に浮かべて。
「壮先輩が心配してる事を、タクがする事はありません」
ソウスケさんに言い切った。
桐生さんの寄せてくれる信頼に胸が詰まる。
「何故そう断言できる?」
トーンの下がった口調にも動じる事なく
「タクが、真純ちゃんに本気だからですよ」
桐生さんが答えを返す。
「そんなことは根拠にならない」
間髪を入れずに言い返され、桐生さんがフフッと笑った。
「壮先輩は僕が何を言ってもご自分で確認されないと納得なさらないでしょう?ですから、僕の紹介はそれだけです」
そう言って笑みを深め、真純にテーブルを移る様に促す。
「嫌です。拓真さんと一緒にいます」
眉を八の字に下げ、難色を失す真純。
俺を守ろうとするその姿がいじらしい。でも、だからこそ
「大丈夫だよ、真純。キッシュ食べておいで。後で感想教えて?」
出来るだけ柔らかな笑顔で真純に笑んで見せた。
「拓真さん……」
俺を見上げる真純の顔は泣きそうで。
「大丈夫だから」
繰り返したところに
「真純!」
千佳の声がした。
「……何が大丈夫なんだ?」
ソウスケさんの短いため息。桐生さんはいつもの穏やかな笑みを口元に浮かべて。
「壮先輩が心配してる事を、タクがする事はありません」
ソウスケさんに言い切った。
桐生さんの寄せてくれる信頼に胸が詰まる。
「何故そう断言できる?」
トーンの下がった口調にも動じる事なく
「タクが、真純ちゃんに本気だからですよ」
桐生さんが答えを返す。
「そんなことは根拠にならない」
間髪を入れずに言い返され、桐生さんがフフッと笑った。
「壮先輩は僕が何を言ってもご自分で確認されないと納得なさらないでしょう?ですから、僕の紹介はそれだけです」
そう言って笑みを深め、真純にテーブルを移る様に促す。
「嫌です。拓真さんと一緒にいます」
眉を八の字に下げ、難色を失す真純。
俺を守ろうとするその姿がいじらしい。でも、だからこそ
「大丈夫だよ、真純。キッシュ食べておいで。後で感想教えて?」
出来るだけ柔らかな笑顔で真純に笑んで見せた。
「拓真さん……」
俺を見上げる真純の顔は泣きそうで。
「大丈夫だから」
繰り返したところに
「真純!」
千佳の声がした。