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甘く、深く、繋がって
第24章 対峙
テーブルを挟んだ向かいにソウスケさん。その隣にハルカさん。
緊張しないと言えば嘘になる。でも気持ちは落ち着いていた。
ソウスケさんがビールを一口呷り、コースターにグラスを置いた。
正面から俺を見て
「ずいぶん信頼されてるんだな」
邪推されることなく言われた言葉。身の引き締まる思いがする。
「誠司はまだしも千佳にまで大丈夫と言わせるとはね」
フッと緩んだ口元にソウスケさんの千佳に対する親愛が伺われる。
「アイツは手強かっただろ?」
脳裏にクリスマスの夜の千佳の真剣な顔が過ぎった。
『手強い』と言う表現が正しいのであれば、そうだった。
千佳は恐らく一番近くで事件の男と付き合う真純を見ていた。
事件になってきっと自分を酷く責めたに違いない。当然、それ以降真純に近づく男に神経を使っていたはずだ。
女をセックスの相手としか思っていなかった俺と付き合うと知って、止めさせようとしない訳がない。
「西園寺さんにしてみれば、当然なんじゃないでしょうか」
俺の応えにソウスケさんの瞳が鋭くなった。
口を閉ざし、見据えてくる眼差しに切り込んで来られるような感覚になる。
「千佳に、聞いたのか?」
それは、事件の事を確認されているのは明らかで。
緊張しないと言えば嘘になる。でも気持ちは落ち着いていた。
ソウスケさんがビールを一口呷り、コースターにグラスを置いた。
正面から俺を見て
「ずいぶん信頼されてるんだな」
邪推されることなく言われた言葉。身の引き締まる思いがする。
「誠司はまだしも千佳にまで大丈夫と言わせるとはね」
フッと緩んだ口元にソウスケさんの千佳に対する親愛が伺われる。
「アイツは手強かっただろ?」
脳裏にクリスマスの夜の千佳の真剣な顔が過ぎった。
『手強い』と言う表現が正しいのであれば、そうだった。
千佳は恐らく一番近くで事件の男と付き合う真純を見ていた。
事件になってきっと自分を酷く責めたに違いない。当然、それ以降真純に近づく男に神経を使っていたはずだ。
女をセックスの相手としか思っていなかった俺と付き合うと知って、止めさせようとしない訳がない。
「西園寺さんにしてみれば、当然なんじゃないでしょうか」
俺の応えにソウスケさんの瞳が鋭くなった。
口を閉ざし、見据えてくる眼差しに切り込んで来られるような感覚になる。
「千佳に、聞いたのか?」
それは、事件の事を確認されているのは明らかで。