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甘く、深く、繋がって
第24章 対峙
「……事件の概要は少し」
千佳に聞いた事と自分の中に残っていた記憶。男の刑期は確認したが、それ以上の事は知らない。
知りたいとも思わなかった。
「そうか」
静かに応じるソウスケさんの隣でハルカさんの眉がきつく寄せられた。
「それでも、真純のそばにいる理由は何だ?」
真っ直ぐ俺を見据えてくる。
見るからに辛そうなハルカさんに対し、ソウスケさんの表情は変わらなくて。その冷たい瞳からは感情を伺い知ることが出来ない。
「……理由、ですか?」
「そうだ。君は、女性に困らないだろう?なぜ事件の事を聞いてまで真純と一緒にいるんだ?」
ソウスケさんにそんなつもりはない。俺に質問するためにわざとそう言ったに過ぎない。分かっていても暗に真純を謗(そし)られたようでムッとする。
「守りたいと思ったからです」
無意識に口調が強くなった。
「何を?」
「真純を、です」
「何から?」
「過去からです」
「どうやって?」
具体的な方法なんて分からない。
守りたいと見栄を切っても、俺に出来るのは過去を受け入れ、真純がその記憶に苛(さいな)まされない様に彼女の抱える憂慮を払い、俺の気持ちを伝える事ぐらいだ。
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