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甘く、深く、繋がって
第25章 始まりの夜
はるちゃんと壮ちゃんを駅まで見送って、その後で千佳ちゃんたちとも別れた。拓真さんがタクシーを呼んでくれて、降り立ったのは港区にあるハイクラスの高層ホテル。
尻込みする私に構うことなく、拓真さんは慣れた様子でエントランスを抜けた。手を繋いでもらえてなかったら、車寄せから動けなかったかもしれない。
「あ、あの……」
奥へと歩きながらどうにも落ち着かなくて、拓真さんの手を引いた。
「ん?」
振り返って見下ろしてくる優しい瞳。
「私、こんな……払えません」
恥ずかしくて小声で訴えた私に拓真さんがふふっと笑う。
「真純に払ってもらうつもりはないよ。こういう時は恰好付けさせて?」
ホールで一度立ち止り、待つことなく開いたエレベーター。そのまま中へ強引に引き込まれてしまった。
「ちょっとまっ……んっ」
ドアが閉まり切る前に、抱き寄せられて重なった唇。滑り込んできた舌に歯列をなぞられ、背中がゾクゾクと震える。
「ふっ、ぅ……んんっ」
遠慮なく深く侵食されて、膝から力が抜けていく。上昇する密室に響くのは淫らな水音と濡れた吐息。
ロビーフロアに着く頃には一人で立てない程に酔わされていた。
尻込みする私に構うことなく、拓真さんは慣れた様子でエントランスを抜けた。手を繋いでもらえてなかったら、車寄せから動けなかったかもしれない。
「あ、あの……」
奥へと歩きながらどうにも落ち着かなくて、拓真さんの手を引いた。
「ん?」
振り返って見下ろしてくる優しい瞳。
「私、こんな……払えません」
恥ずかしくて小声で訴えた私に拓真さんがふふっと笑う。
「真純に払ってもらうつもりはないよ。こういう時は恰好付けさせて?」
ホールで一度立ち止り、待つことなく開いたエレベーター。そのまま中へ強引に引き込まれてしまった。
「ちょっとまっ……んっ」
ドアが閉まり切る前に、抱き寄せられて重なった唇。滑り込んできた舌に歯列をなぞられ、背中がゾクゾクと震える。
「ふっ、ぅ……んんっ」
遠慮なく深く侵食されて、膝から力が抜けていく。上昇する密室に響くのは淫らな水音と濡れた吐息。
ロビーフロアに着く頃には一人で立てない程に酔わされていた。