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甘く、深く、繋がって
第25章 始まりの夜
拓真さんの口角があがる。
「可愛いね、真純。欲しかった?」
「やっ、ちがっ!!」
否定しようにも小刻みに震わせながら圧されて。
「んっ!あぁっ!」
押し寄せる快感に甘えた嬌声に擦り変わる。
跳ねる身体。反射的に目を閉じて、縮こまる様に顎を引いた。

あっ……あっ……
だめっ、だ……めっ

止むことなく奥から押し寄せる波に飲み込まれてしまいそう。じわりと涙が滲む。
「真純……」
拓真さんが呼んでいる。
でも恥ずかしくて、とてもじゃないけど顔を上げられない。俯いたまま首を左右に振った。
「ね、顔、見せて?」
拓真さんの甘いテノールに背筋が震える。

……む、り

頭を振り続けていたら、クラクラしてきた。
両手がふっと放される。不思議に思う間もなく、戒めていたその手に顎を掬われて。
「っ!」
絡んだ視線。拓真さんの目が弧を描いた。指の背で優しく頬を撫で、掌を返して包み込む。親指がスイと目尻をなぞり
「泣いてんの?」
「……っ」
「そんなに、良い?」
言葉と同時、円を描くように圧されて腰が揺れる。
「やっ、ぁん、あっ」
「可愛い」
「あぁっ、ん」
笑みを深めた拓真さんに唇を塞がれた。
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