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甘く、深く、繋がって
第25章 始まりの夜
もっと声を聞きたくて、反対の乳首を口に含んだ。
「あっん!」
指先と口先と、左右の頂きを同時に弄って。高くなった真純の嬌声。
「ん……ぁ。もっと」
聞こえた言葉に耳を疑った。
「……もっと?」
思わず聞き返した俺に、真純の身体が一気に熱を持つ。瞬間強張った動き。でも直ぐに力が抜けたかと思うと
「もっと……し、て?」
甘えた声で真純に頭を抱き寄せられた。
込み上げてくる、熱いモノ。
今まで身体の反応で求められてると感じる事はあった。それに乗じて無理やり言わせた事もある。
でも、真純から、彼女自身の言葉で求められたのは初めてで。
「……真純」
声が、震えた。
「んっ……もっと」
繰り返されて、腹の底が熱くなる。
単純に嬉しい、だけじゃない。愛情、愛護、安心、至福。色んな感情が混ざって収集が付かない。
俺を求める真純の顔を見たくて、そっと腕を解かせた。上体を起こし、見下ろす真純から漂う色香。
「もっと?」
問い掛けた俺に、真純が眉ねを寄せる。
「もっと……」
大きな目にじわじわと涙を浮かべ
「拓真さんの、思うままにして下さい」
「……っ」
紡がれた言葉に息を飲んだ。
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