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甘く、深く、繋がって
第25章 始まりの夜
緊張しているのか、頬に触れてくる真純の指先が冷たい。
「伝わるんです。拓真さんが私をすごく大切に思って下さってる事」
ふわりと綻ぶ泣き笑い。
「だから……大丈夫です」
胸の奥が軋(きし)んだ。
「……ますみ」
真純の腕が俺の首に絡む。そのまま引き落ろされて、胸元に顔を埋めた。早い鼓動が伝わってくる。
「拓真さんの、好きに……して下さい」
囁かれた言葉。心臓がドクンと高く鳴る。
「抑え、込まないで……」
頭に響く自分の心音。真純の鼓動と同じく早いその音。
千佳と話した以降、確かに加虐的な支配欲は抑えていた。昨夜の事も反省してる。でもそれは真純を大切したいからで、無理に我慢した覚えもなければ、欲のままに抱きたいと思ってる訳でもない。
それを
『抑え込まないで』
どんな気持ちで言わせてしまったのか……
「全部、応えたいんです」
続く真純の声が少し掠れた。
心の内で息を吐く。
「……ますみ」
両脇で身体を支えていた腕を真純の腰に回し、華奢な身体を抱き寄せて。
「十分だよ。十分応えてもらってる」
俺の頭を抱く真純の腕が震えた。
「伝わるんです。拓真さんが私をすごく大切に思って下さってる事」
ふわりと綻ぶ泣き笑い。
「だから……大丈夫です」
胸の奥が軋(きし)んだ。
「……ますみ」
真純の腕が俺の首に絡む。そのまま引き落ろされて、胸元に顔を埋めた。早い鼓動が伝わってくる。
「拓真さんの、好きに……して下さい」
囁かれた言葉。心臓がドクンと高く鳴る。
「抑え、込まないで……」
頭に響く自分の心音。真純の鼓動と同じく早いその音。
千佳と話した以降、確かに加虐的な支配欲は抑えていた。昨夜の事も反省してる。でもそれは真純を大切したいからで、無理に我慢した覚えもなければ、欲のままに抱きたいと思ってる訳でもない。
それを
『抑え込まないで』
どんな気持ちで言わせてしまったのか……
「全部、応えたいんです」
続く真純の声が少し掠れた。
心の内で息を吐く。
「……ますみ」
両脇で身体を支えていた腕を真純の腰に回し、華奢な身体を抱き寄せて。
「十分だよ。十分応えてもらってる」
俺の頭を抱く真純の腕が震えた。