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甘く、深く、繋がって
第28章 初詣
チュッと頭にキスが降ってくる。
周りに誰もいないけど、外でされるのは恥ずかしい。ますます顔を起こせない。
左腕は腰に回されたまま、右手に頬を包まれた。
「真純、こっち向いて」
きっと今、顔は真っ赤に違いない。
本当に恥ずかしい。恥ずかしい、けど
「真純」
優しい声に促されて、ゆっくり顔を上げた。
目の前にあるシンメトリー。柔らかな笑みを浮かべ、私を見てくれている。
「改めて、明けましておめでとう」
「っ!」
そんな、改めて挨拶してもらえると思っていなかった。
「明けましておめでとうございます」
「今年もよろしく」
「はい、よろしくお願いします」
嬉しくてつい声が弾む。そんな私に拓真さんはふっと笑って、頬から顎へ指を滑らせた。
「ん……」
顎を掬われ、唇が重なる。チュッと音を立て、離れたと思うとまた重なって。
啄むような口付けが、角度を変えてだんだん深くなってくる。滑り込んできた温かい舌。歯列の裏をなぞられ、舌先を擽られ
「ん、ふっ」
足から力が抜けていく。崩れ落ちそうな感覚に、拓真さんの首に両手を絡めて縋り付いた。

……気持ち、良い
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