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甘く、深く、繋がって
第29章 ・・・のために
長い睫毛の下、溢れる涙に溺れそうな瞳に俺が写る。
口角を上げて笑って見せると、真純の眉が下がった。少し眉ねが寄って、でも涙をこらえて笑顔を返そうとしてくれる。
「ますみ」
ゆっくりと愛しいその名を呼んで
「愛してる」
「ふぇっ」
くしゃりと歪んだ泣き笑い。
「愛してるよ、真純」
「たくまっさっ」
下がりきった八の字眉が愛おしい。
「何度でも伝えさせて?」
「んんっ」
リップ音を立てて、キスをする。
「愛してる」
「んっ」
何度も軽く啄んで。
「ますみ」
「ぁ、」
角度を変えて、少しずつ深く。
「っすみ……」
「ん、たく、ま」
左の頬に真純の細い指が触れてくる。その手を取り、唇を重ねて覆い被さるように身体を返した。
「す、き」
キスの合間に届いた甘い、声。立ち上がってきた、俺の好きな真純の香り。
「うん」
「だいすき、たくま」
艶を帯びたその声に、重ねた身体が熱を上げていく。
ベッドに縫い止めた手を強く握られた。応えるように握り返し
「ますみ、愛してる」
さらにキスを深めて、真純の身体を抱き締めた。
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