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甘く、深く、繋がって
第30章 仕事初め
その公園に行ったからといって、私が思い出せる事はないと思う。それでも行きたいと思った。
私たちの『始まり』の、場所だから。
「ね、真純」
「……はい」
胸から、頭上から響いてくる甘い声。
「奥、行こう?」
「……おく?」
おくって何?
一瞬分からなくて
「うん、奥」
頷く声に何となく、悟る。
……バックヤードの事?
それは、つまり……
急速に早まる心臓の音。自分の鼓膜に響くほどドキドキしてきた。
元から熱い頬もますます熱くなる。
思い起こされた今朝までの睦事。イきそうになって、でも止められて……
「はい」
時間がない事も忘れ、私は小さく頷いていた。
私たちの『始まり』の、場所だから。
「ね、真純」
「……はい」
胸から、頭上から響いてくる甘い声。
「奥、行こう?」
「……おく?」
おくって何?
一瞬分からなくて
「うん、奥」
頷く声に何となく、悟る。
……バックヤードの事?
それは、つまり……
急速に早まる心臓の音。自分の鼓膜に響くほどドキドキしてきた。
元から熱い頬もますます熱くなる。
思い起こされた今朝までの睦事。イきそうになって、でも止められて……
「はい」
時間がない事も忘れ、私は小さく頷いていた。