この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘く、深く、繋がって
第31章 捕らわれたのは
「きゃっ!」
「真純!」
そのまま後ろに引っ張られた私はバランスを崩し、
「おっと」
拓真さんが駆け寄るよりも早く、囲い込むような長い腕に捕まった。
「大丈夫?」
自分で倒れさせておきながら、ニッコリ笑顔で覗いてくる。その近さに顔を背けて。
「大丈夫ですから、離して下さい」
ハマダさんの腕に手を掛け、解こうと力を込めた。でも、男の人の力に勝てる訳もなく、ピクリとも動かせない。
不意に街灯の灯りが遮られ。
「嫌がってますので、離してもらえませんか」
聞こえてきた何時もより低い声。正面に立った拓真さんが真っ直ぐハマダさんを見つめ、彼の手首を掴んでいた。
「あ、君が真純ちゃんの彼氏さん?」
軽い口調のハマダさんに。
「……そうですが」
目を細めて笑顔で応じてはいるけれど、その実瞳は笑ってない。
「ここは周りに迷惑を掛けるので場所を変えましょうか」
「い゙いったっ!!」
拓真さんが笑みを深めた瞬間、ハマダさんが声を上げて私の身体に回していた腕を離した。
「あっ!」
急に抵抗がなくなって前に倒れ込む。微動だにせずに受け止めて、拓真さんが私を包んでくれた。
ホッとして目の前のコートにしがみついた。
「真純!」
そのまま後ろに引っ張られた私はバランスを崩し、
「おっと」
拓真さんが駆け寄るよりも早く、囲い込むような長い腕に捕まった。
「大丈夫?」
自分で倒れさせておきながら、ニッコリ笑顔で覗いてくる。その近さに顔を背けて。
「大丈夫ですから、離して下さい」
ハマダさんの腕に手を掛け、解こうと力を込めた。でも、男の人の力に勝てる訳もなく、ピクリとも動かせない。
不意に街灯の灯りが遮られ。
「嫌がってますので、離してもらえませんか」
聞こえてきた何時もより低い声。正面に立った拓真さんが真っ直ぐハマダさんを見つめ、彼の手首を掴んでいた。
「あ、君が真純ちゃんの彼氏さん?」
軽い口調のハマダさんに。
「……そうですが」
目を細めて笑顔で応じてはいるけれど、その実瞳は笑ってない。
「ここは周りに迷惑を掛けるので場所を変えましょうか」
「い゙いったっ!!」
拓真さんが笑みを深めた瞬間、ハマダさんが声を上げて私の身体に回していた腕を離した。
「あっ!」
急に抵抗がなくなって前に倒れ込む。微動だにせずに受け止めて、拓真さんが私を包んでくれた。
ホッとして目の前のコートにしがみついた。