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甘く、深く、繋がって
第31章 捕らわれたのは
少し歩いた所にある公園で男はハマダと名乗った。斜に構えて真純を見下ろし、
「俺さぁ、黒田の同期なんだよね。あともう一人、島崎もだけど」
話しながら頬を歪めて笑う。明らかに変わった冷めた口調に隣の真純が強張るのが分かった。
「あいつ、すげぇ仕事頑張ってて一番成果あげてたの、技術屋の仕事組んでた君ならよく知ってるよねぇ?何でそんなあいつが名古屋に飛ばされなきゃなんねぇの?」
ハマダの声に頷いて、そのまま真純が項垂れる。
「あの日俺休みでさ、次の日島崎から話を聞いて驚いた。島崎も驚いてたけど、黒田は人前で女を辱しめるような奴じゃない。ましてや君の事は本気で想ってたし、あんな事するとか信じられないんだよね」
一度言葉を切り、これ見よがしに真純の身体に視線を這わせる。爬虫類を思わせる、その目付きが気に食わない。
……イヤな予感がする。
「何であんな事なった訳?」
そんな事、真純に応えられる訳がない。
「黒田さんがどんな方かは存じ上げませんが、何故かを問われて答えられるのは『あんな事を』したご本人だけかと思いますが」
間に割って入ると、ハマダは剣呑な目付きで俺を見上げて来た。
「俺さぁ、黒田の同期なんだよね。あともう一人、島崎もだけど」
話しながら頬を歪めて笑う。明らかに変わった冷めた口調に隣の真純が強張るのが分かった。
「あいつ、すげぇ仕事頑張ってて一番成果あげてたの、技術屋の仕事組んでた君ならよく知ってるよねぇ?何でそんなあいつが名古屋に飛ばされなきゃなんねぇの?」
ハマダの声に頷いて、そのまま真純が項垂れる。
「あの日俺休みでさ、次の日島崎から話を聞いて驚いた。島崎も驚いてたけど、黒田は人前で女を辱しめるような奴じゃない。ましてや君の事は本気で想ってたし、あんな事するとか信じられないんだよね」
一度言葉を切り、これ見よがしに真純の身体に視線を這わせる。爬虫類を思わせる、その目付きが気に食わない。
……イヤな予感がする。
「何であんな事なった訳?」
そんな事、真純に応えられる訳がない。
「黒田さんがどんな方かは存じ上げませんが、何故かを問われて答えられるのは『あんな事を』したご本人だけかと思いますが」
間に割って入ると、ハマダは剣呑な目付きで俺を見上げて来た。