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甘く、深く、繋がって
第31章 捕らわれたのは
「そんな事は分かってんよ。聞いてもあいつは何も反論しない。それどころか、二度と口にするなと釘を刺されたよ」
眉根を寄せ、悔しそうに息を吐く。
俺が知っているのはキスをされ、触られたという事。
仕事が出来るらしい黒田が移動させられた、という事はそれはソレナリに酷かったと証明しているようなもので。初詣で会った時の黒田の態度からして『二度と口にするな』と言ったのは自己弁護より真純を思っての事だろう。
それぐらい俺より近い分、少し考えれば分かりそうなものだが……
「何故反論しないのか、考えてみましたか?」
俺の問いにハマダの返しはない。
まぁ、考えていない訳ないか。
だから真純に八つ当たりに来たんだろうし
「会社の決定に不服があるのなら、そちらへ言って下さい。彼女にはもう」
関係ありません、そう続けようとして
「本当はさ……そのエッロイ身体で、君から誘ったんじゃないの?」
ボソッと吐き捨てるように言われた台詞に怒りが込み上げる。
はっ?
コイツ、何言ってんの!?
肩を竦めて固まった真純を腕の中に抱き寄せた。小さく震える華奢な身体。
睨み付けたハマダは意外にも落ち着いた目で真純を見ていて。
眉根を寄せ、悔しそうに息を吐く。
俺が知っているのはキスをされ、触られたという事。
仕事が出来るらしい黒田が移動させられた、という事はそれはソレナリに酷かったと証明しているようなもので。初詣で会った時の黒田の態度からして『二度と口にするな』と言ったのは自己弁護より真純を思っての事だろう。
それぐらい俺より近い分、少し考えれば分かりそうなものだが……
「何故反論しないのか、考えてみましたか?」
俺の問いにハマダの返しはない。
まぁ、考えていない訳ないか。
だから真純に八つ当たりに来たんだろうし
「会社の決定に不服があるのなら、そちらへ言って下さい。彼女にはもう」
関係ありません、そう続けようとして
「本当はさ……そのエッロイ身体で、君から誘ったんじゃないの?」
ボソッと吐き捨てるように言われた台詞に怒りが込み上げる。
はっ?
コイツ、何言ってんの!?
肩を竦めて固まった真純を腕の中に抱き寄せた。小さく震える華奢な身体。
睨み付けたハマダは意外にも落ち着いた目で真純を見ていて。