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甘く、深く、繋がって
第32章 溶け合う身体(前)
『本当はさ……そのエッロイ身体で、君から誘ったんじゃないの?』
そう言ったハマダさんは一応謝ってくれたけど……
明らかに私を蔑んでいた声音。
余りの衝撃に何も返せなくて。拓真さんに促されるままベンチに腰を下ろし、目の前でハマダさんに掴みかかる姿を、ただ見ていた……
決して大きな声で怒鳴りつけてる訳じゃない。でも怒りを顕に言い募る拓真さんの低い声は十分威圧的で。ハマダさんは苦しそうな息を吐くばかり。見る間に顔色が悪くなっていく。
……と、止めなくちゃ
未だ震える身体。何とか立ち上がってその名を呼んだ。
でも拓真さんには届いた様子はなく、真っ直ぐハマダさんを睨み付けたまま、言葉を連ねていく。
「拓真さん!」
少しでもハマダさんから意識を逸らしたかった。右腕にすがり付き、全体重をかけて下へと引っ張って。
「止めて下さい!」
ギリッと奥歯を噛み締める音が聞こえた気がした。
押し退けるようにして放され、ハマダさんが激しく咳き込みながら崩れ落ちる。
「大丈夫ですか?」
思わず隣に屈んだ私を手で遮って、ハマダさんが口角を引き上げた。
「だい、じょーぶ……悪いの、俺、だから……ゴメン、な?」
そう言ったハマダさんは一応謝ってくれたけど……
明らかに私を蔑んでいた声音。
余りの衝撃に何も返せなくて。拓真さんに促されるままベンチに腰を下ろし、目の前でハマダさんに掴みかかる姿を、ただ見ていた……
決して大きな声で怒鳴りつけてる訳じゃない。でも怒りを顕に言い募る拓真さんの低い声は十分威圧的で。ハマダさんは苦しそうな息を吐くばかり。見る間に顔色が悪くなっていく。
……と、止めなくちゃ
未だ震える身体。何とか立ち上がってその名を呼んだ。
でも拓真さんには届いた様子はなく、真っ直ぐハマダさんを睨み付けたまま、言葉を連ねていく。
「拓真さん!」
少しでもハマダさんから意識を逸らしたかった。右腕にすがり付き、全体重をかけて下へと引っ張って。
「止めて下さい!」
ギリッと奥歯を噛み締める音が聞こえた気がした。
押し退けるようにして放され、ハマダさんが激しく咳き込みながら崩れ落ちる。
「大丈夫ですか?」
思わず隣に屈んだ私を手で遮って、ハマダさんが口角を引き上げた。
「だい、じょーぶ……悪いの、俺、だから……ゴメン、な?」