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甘く、深く、繋がって
第7章 失態
そっと画面をスライドさせて
『会計に合わせてタクシー頼むから、軽く流して戻っておいで』
差出人は斎藤さん。
「メール彼氏から?」
急に隣から聞こえた声に驚いた。横を振り向くと、前に座ってたはずの黒田さんがニコッと笑う。
「あっいえ、えぇ、はい」
動揺のあまりどっち付かずの返事をして、身体を引いた。
何で、隣にいるの?
ち、近い。黒田さん無駄に近いです。
「今日さ、新規の案件畠山さんに振ったのって、こっちはオレが一人でも大丈夫って思ってくれたの?」
「そ、そう、です」
メールに突っ込まれない事にホッとする間もなく、首を傾げて下から覗き込まれた。
「それって、オレの仕事評価されてるって思って良いのかな?」
思うも何も、黒田さんの技術が抜きん出てるのは誰の目からも明らかで。あの依頼者さんじゃなければきっと後半一人でも終わってた。
「課長もみんな、そう話してますよ?」
気持ち身体を引きながら、笑顔を返す。
「真純ちゃんは?オレ等の仕事振り分けてるの真純ちゃんでしょ?オレ結構気合い入ったの任されてるって感じするんだけど、わざとだよね?」
すかさずグイッと詰められた。
『会計に合わせてタクシー頼むから、軽く流して戻っておいで』
差出人は斎藤さん。
「メール彼氏から?」
急に隣から聞こえた声に驚いた。横を振り向くと、前に座ってたはずの黒田さんがニコッと笑う。
「あっいえ、えぇ、はい」
動揺のあまりどっち付かずの返事をして、身体を引いた。
何で、隣にいるの?
ち、近い。黒田さん無駄に近いです。
「今日さ、新規の案件畠山さんに振ったのって、こっちはオレが一人でも大丈夫って思ってくれたの?」
「そ、そう、です」
メールに突っ込まれない事にホッとする間もなく、首を傾げて下から覗き込まれた。
「それって、オレの仕事評価されてるって思って良いのかな?」
思うも何も、黒田さんの技術が抜きん出てるのは誰の目からも明らかで。あの依頼者さんじゃなければきっと後半一人でも終わってた。
「課長もみんな、そう話してますよ?」
気持ち身体を引きながら、笑顔を返す。
「真純ちゃんは?オレ等の仕事振り分けてるの真純ちゃんでしょ?オレ結構気合い入ったの任されてるって感じするんだけど、わざとだよね?」
すかさずグイッと詰められた。