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甘く、深く、繋がって
第32章 溶け合う身体(前)
リビングのソファーじゃ収まりきれない。
抱え上げて俺の手で連れて行っても良かったが、敢えて真純と手を繋ぎ寝室まで歩かせた。扉を開けて立ち止り、真純の顔を覗き込む。
「ここから先は隠し事なしね?」
「……隠し事?」
聞き返してくる彼女の表情が少し硬い。
「そう。真純がしたい事、されたい事全部、打ち明けて」
「っ」
大きく目を見開いて、真純の顔が一気に朱に染まった。何についてかは説明するまでもなく伝わったらしい。
「俺も、全部言うから」
じっと見詰める先で彼女の赤みが増していく。困ったように下がる眉尻。
繋いでいた手を離すと不安そうに瞳が揺れた。先に中へ入って真純を振り返る。見上げてくる彼女に笑顔を返して。
「おいで、真純」
真っ直ぐに彼女を捉え、右手を差し出した。
「さっきのキスの続きをしよう?」
「っ!」
また大きくなった瞳。その奥に確かに灯る情欲の炎。
それを俺に曝け出してよ
絶対に、全部受け止めるから
「おいで。俺に真純を愛させて」
キュッと眉が顰められ、あっという間に涙が盛り上がる。それを隠す様に俯いて、真純が腕の中に飛び込んできた。
「わ、私、も……拓真さんを愛したいです」
抱え上げて俺の手で連れて行っても良かったが、敢えて真純と手を繋ぎ寝室まで歩かせた。扉を開けて立ち止り、真純の顔を覗き込む。
「ここから先は隠し事なしね?」
「……隠し事?」
聞き返してくる彼女の表情が少し硬い。
「そう。真純がしたい事、されたい事全部、打ち明けて」
「っ」
大きく目を見開いて、真純の顔が一気に朱に染まった。何についてかは説明するまでもなく伝わったらしい。
「俺も、全部言うから」
じっと見詰める先で彼女の赤みが増していく。困ったように下がる眉尻。
繋いでいた手を離すと不安そうに瞳が揺れた。先に中へ入って真純を振り返る。見上げてくる彼女に笑顔を返して。
「おいで、真純」
真っ直ぐに彼女を捉え、右手を差し出した。
「さっきのキスの続きをしよう?」
「っ!」
また大きくなった瞳。その奥に確かに灯る情欲の炎。
それを俺に曝け出してよ
絶対に、全部受け止めるから
「おいで。俺に真純を愛させて」
キュッと眉が顰められ、あっという間に涙が盛り上がる。それを隠す様に俯いて、真純が腕の中に飛び込んできた。
「わ、私、も……拓真さんを愛したいです」