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甘く、深く、繋がって
第7章 失態
こんな風に二人で飲みに来るなんて間違いを侵してしまったけど、斎藤さんを想う気持ちは譲れない。
「そっか。……それって最近だよね?」
「……はい」
戸惑いつつも応じると黒田さんはあぁっと言ってうなだれた。
「もっと早く声掛ければ良かったかな」
えっ?
「オレ真純ちゃんが入社した時からずっと気になっててさ」
身体を机に伏せたまま、黒田さんが精悍な顔をこちらに向けた。色っぽい流し目についドキッと心臓が跳ねる。
「でも自信なくてさー。最近仕事の振られ方から評価されてんじゃないかって思えるようになったんだけど……」
「く、黒田さんの仕事は尊敬してます」
余りの落ち込みぶりに思わず力説して
「うん」
下がり眉で微笑まれた。
「オレ仕事が出来るってだけじゃなく、オトコとしても評価されたい」
グッと艶を増した瞳。身体を起こした黒田さんに間を詰められた。
「ね、オレ男して魅力ない?」
「……ゃ、やめて下さい」
「オレと彼氏、やっぱり彼氏の方が魅力的?」
俯いていた顎をクイッと掬われて、避ける間もなく唇が重なった。
「そっか。……それって最近だよね?」
「……はい」
戸惑いつつも応じると黒田さんはあぁっと言ってうなだれた。
「もっと早く声掛ければ良かったかな」
えっ?
「オレ真純ちゃんが入社した時からずっと気になっててさ」
身体を机に伏せたまま、黒田さんが精悍な顔をこちらに向けた。色っぽい流し目についドキッと心臓が跳ねる。
「でも自信なくてさー。最近仕事の振られ方から評価されてんじゃないかって思えるようになったんだけど……」
「く、黒田さんの仕事は尊敬してます」
余りの落ち込みぶりに思わず力説して
「うん」
下がり眉で微笑まれた。
「オレ仕事が出来るってだけじゃなく、オトコとしても評価されたい」
グッと艶を増した瞳。身体を起こした黒田さんに間を詰められた。
「ね、オレ男して魅力ない?」
「……ゃ、やめて下さい」
「オレと彼氏、やっぱり彼氏の方が魅力的?」
俯いていた顎をクイッと掬われて、避ける間もなく唇が重なった。