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甘く、深く、繋がって
第33章 溶け合う身体(後)
「あんっ、やっあぁっ」
ゆったりと後ろから前へ。意地悪な指先は半端な所で引き返して下がってしまう。明らかに秘芽を避けた動き。
「大丈夫だから、ヤラシイ真純を俺に見せて」
「っ!」
溢れ出る蜜を掬うように間を割って浅瀬をなぞられた。
ピクンと腰が跳ねる。
求めていた愛撫、なのに物足りない。もっとちゃんと、深く奥まで来て欲しい。
「おいで」
甘い声に誘われる。
気付けば拓真さんの手に擦り付けるように腰を動かしていた。

耳元でフフッと笑われて、一気に顔が熱くなる。

自ら腰を動かして求めるなんて、厭らしい……

また甦ってきた、胸の奥がざらつく不快感。息を飲んで動きが止まる。
でも
「良いよ、真純。もっと素直に腰を振って……ね?」
拓真さんの腿に腰を上下に揺らされて。
「ぁ、あ、ん……んん」
繰り返される甘美な誘いに、また腰が動き出す。
「そう、……可愛い」
嬉しそうな拓真さんに不快感が退いていく。
クチュ、グチュとより淫らに深まる水音。でも絶妙にコントロールされて、欲しい所には届かない。
「……はぁ、ん……たく、まぁ」
堪えきれず、甘ったるい声が出た。
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